2025年9月9日放送のひるおびで、日帰り温泉の効果的な入り方が紹介されました。
教えてくれたのは、温泉療法専門医の早坂信哉さんです。
日帰り温泉の効果的な入浴方法
1)入浴前にコップ1~2杯の水を飲みましょう。
→1度の入浴で約800mlの水分が失われることもあるそうです。
緑茶を飲むとさらに効果的!
お茶に含まれるカテキンには脂肪消費や抗酸化作用がありますが、吸収されにくいそうです。
しかし入浴前に飲んでおくと温熱効果で体の血流が良くなり、カテキンの吸収率が向上するそうです。
入浴前にコップ1~2杯、入浴後にコップ1~2杯最低でも500mlとるといいとのことでした。
2)湯船につかる前に手桶10杯ほどかけ湯をしましょう。
→体の汚れを落とすだけでなく、体を慣らすことで急な血圧の上昇を防げます。
3)温泉の種類がたくさんあるときは温度が低めの温泉から入るのがおすすめです。
→温度が低い温泉は体の負担が弱いため
4)湯舟には足先からゆっくり入り、まずはみぞおちまで浸かります。
→いきなり肩までつかると体に負担がかかってしまいます。
5)2~3分ほどして体が慣れてきたら肩までつかりましょう。
湯船につかった際のリラックス方法を紹介します。
湯舟につかり目をとじます。
3秒かけて鼻から息を吸い、5秒かけて口からゆっくり息をはきましょう。
→腹式呼吸をしてお腹がふくらむのを意識することがポイントだそうです。
20回ほど繰り返しましょう。
6)40℃のお湯だと10分ほど入浴しましょう。
→副交感神経を刺激してリラックスできるそうです。
7)たくさんの種類のお風呂があるときは欲張りすぎに注意。
気に入ったお風呂にはじっくりにつかり、あとは1~2分つかるだけにとどめておきましょう。
→全てのお風呂に長く入ると熱中症の危険性が高まったりかえって疲労がたまることも。
寝ころび湯や座り湯などをはさんで適度に休憩をとるのもおすすめです。
8)ジェットバスは水圧で体への負担が大きいため、中盤や終盤に入るとよいそうです。
9)汗ばんできたら早めに湯舟をでましょう。
10)体が温まったら、肌が傷つかないように手で優しく洗いましょう。
11)最後に湯舟に5分ほどつかってお風呂を出ましょう。
→体が芯から温まり、心地良い睡眠につながります。
12)塩化物泉などの泉質は皮膚をパックのように覆って保湿してくれるので、洗い流す必要はありません。
→匂いや刺激が強い硫黄泉などは洗い流したほうがいいそうです。
13)入浴後10分以内にクリームなどで保湿しましょう。
12)入浴後は水分補給をしましょう。
→入浴直後はビールなどのアルコールはNG!
利尿作用により脱水の危険性があったり、アルコールの回りが早い状態になっているため。
30分~1時間ほど経ってから楽しんでくださいね。
13)食事は30分ほどあけてからとりましょう。
→入浴後は温められた皮膚に血液が集まるので内蔵の動きが低下するためです。
まとめ
日帰り温泉の効果的な入り方についてまとめました。
温泉は日帰りでもストレスの軽減効果が証明されているそうです。
例えば水道水と塩化物泉の温浴後を比較すると、免疫機能が15%、リフレッシュ機能が10%UPし、ストレスは12%下がることがわかりました。
(出典:日本温泉科学会2020年)
また環境省が全国の温泉地に訪れた2万人を対象にアンケートを実施したところ以下の項目の効果において日帰りが一番多くなっていました。
・疲労が少なくなった
・やコリや痛みが少なくなった
・肌の調子が良くなった
これらの調査により短い時間でも温泉の効果は充分にあることがわかったそうです。
また普段とは違う温泉地の雰囲気は「転地効果」といって自律神経に刺激を与えてくれます。
今回紹介した効果的な入り方を意識して、温泉がもたらすパワーの恩恵を受けてみてくださいね。